投資と心理学
- ユーロ相場の時系列データを見てみよう
- 売りたい気持ちに素直になろう
- 楽しんでいなければ、勝負に勝てない!
- 現状維持。これがなかなか難しい!
- これって、アンカリング?
- 投資経験が不利に働くことも…
- 真実と向き合うのは難しい
- 勝者と敗者の不思議な連鎖
- 鏡は真実を映すけど…
- 取得価格の呪縛
私が投資を始めた頃、1ユーロ=100円切っていた。
ド素人の私は、サッカーが強いのはアメリカよりヨーロッパだ!
という訳の分からない自信から、当時より積立てをしていた。
でも昨年、150円を超えたあたりから積立てできなくなってしまった。
なんで為替でこんなに儲かってしまうのだ???と、
背負ったリスクよりリターンが多すぎるような気がして怖くなったのだ。
でも最近、円・ドイツマルク相場の過去20年のチャートを見る機会があり、
今のユーロ相場は怖がるほどの円安水準じゃないのかな、と。。。
最近、もっといいデータを日銀のホームページで見つけた。
このページの時系列データ・外国為替相場状況のcsvファイルを開くと、
どうやって計算したのかは知らんけど、1989年以降のユーロ円相場が見れる。
これによると1990年には1ユーロ190円台なんて時があったのか。
1ユーロ100円の印象の強い私は、行動ファイナンスとかの本で出てくる、
アンカリングに犯されていたようですな。
長期投資家は、バイ&ホールドが基本。
でも、長く投資家を続けていると、株価が下落しそうって、直感が働くことないかな。
将棋の羽生さんも「直感の7割は正しい」なんてことを言ってるから、
直感に素直に従ってみるのもいいかもよ。
そんな時は、保有株を売るんじゃなくて、他銘柄の信用売りをしてみてはいかが?
いったん売ってから買い戻す、という芸当はなかなかできるものではなく、
投資における最大の失敗の1つは、将来性のある企業の株をちょっと割高かな?
という理由で売ってしまうことだから。
大投資家フィリップ・フィッシャーは「普通株で普通でない利益を得るために」の中で
「相場全体が下がりそうだという不安から、保有株を決して売ってはならない。
その銘柄の選択が妥当なものであれば、次の上昇相場のピークは必ずや、
これまでのピークを上回るはずだ。」
と語っているよ。
先月の利上げの頃になんとなく予感がして、借金漬けの企業を売ってみた。
今は株安よりも、カズが開幕戦に出場しなかったことや、
我がバルセロナがセビリアとの頂上決戦で敗れたことに大ショック。。。
ロナウジーニョはいつもみたいに楽しそうじゃなかった。
試合前から笑顔じゃなかったし…。そんな時、バルセロナは敗れるのだ。
ジョージ・ソロスは、
「楽しんでいるとしたらたぶんあまり儲かっていないだろう」
「よい投資とは退屈なものだ」
と言っているそうだ。※マーク・ティアー「バフェットとソロス勝利の投資学」より
大投資家がなんと言おうと、楽しんでなければ勝負に勝てない!
ということを、昨日の試合で再認識したのだ。
うーん、しかし敗れるとは…。
なんでザンブロッタが交代なのか?と不思議に思っていたら、怪我だったそうだ。
はぁ〜、ついてないなー。
母がとても久しぶりに、私の小学校の同級生の母親と電話で話して、
同級生の結婚情報をたくさん仕入れてきたようだ。
そんな歳だもんね。私も年取ったな〜、としみじみ思う。
サッカーの日本代表で活躍する選手も、みんな年下になってきたし…。
それはともかく、私は結婚なんてするんだろうか?
女性とは無縁の人生を送ってきたから、今さら興味もあまりないし、
こんな調子だから、女性と付き合うなんてことしたら、失敗しそう。。。
うーん、その他様々な面で私の人生、うまくいってると思っているから、
くだらんことで、運が悪くなったりするのを怖がっているのかも。
もしかしたら、逃げているだけなのかな。
お金の運用で気がついたんだけど、現状で好成績を収めていると、
現状を維持しようとして、余計なことまで考えて、
決断が鈍ったり、いつもはしないような間違えを犯したりするでしょ?
つい最近、現状維持にこだわりすぎた信用売りの使い方をして、
野村不動産IPOの宝くじ分、損しちゃったんだよね。
サッカーでも1−0とリードしている時に、守りに入ってしまったがために、
1点返された後、気持ちの切り替えができずに、追加点を入れられて敗れる、
なんてこともよくあるよね(今年のW杯での日本vsオーストラリアもこれ)。
いろんな場面で不利なときの方が、案外気楽でいいかも。
これ以上悪くなりようがないんだから、思い切った手を打てたりするから。
圧倒的に有利ではなく、多少有利って状態は、精神的に難しいねぇー。
2003年に2,950円で300株。2005年に3,850円で300株。
この2回、わりとうまく買い増しできたのだが、今年はどうもいまいち。
気づかないうちに、過去の株価に影響を受けているようだ。
これが心理学で言うところの「アンカリング」というやつなんだろか?
そういえば最初に気に入った店を基準に、美味を捜し求める傾向がある。
・ラーメン…早稲田の一条流がんこ総本山
・串揚げ…新宿の小田急ハルクにあった五味八珍
ラーメンについては数年前に本来の味が失われてしまい、
串揚げにいたっては店自体がなくなった。(大阪にしかないみたい…)
また同じものを食べたい!と心のどこかで思ってるから、
これは!というものに出会えないのかもしれない。。。
たぶん東京一のインド料理屋、と連れて行ってもらった「ダバインディア」で、
私の信奉する自由が丘のサンガワは異端の味なのだ!と気づき
いろいろな謎が解けた。(だがサンガワ侮るべからず!!)
トヨタの株もあんな値段で買えることなんて、
もうないのだろうから(あるとすれば東海地震)、頭切りかえないとね。
株式投資にお金を使い始めてから6年ちょっと経った。
ITバブルのピークに市場へやってきて、
これまでに大きな下落と大きな上昇の2パターンを1回ずつ経験したことになる。
だから投資経験は十分で悩みはない、なんてことにはならない。
初心者の頃は、失敗するとまだまだ経験が足りないから、と反省するものだけど、
経験を積めば投資家としてレベルアップできる、という考えは正しくない。
経験とともに、以前のような思い切りの良さがなくなったり、
前と似たようなパターンに出会った時に、考え方が縛られてしまったり…。
経験は万能ではないのだ。
経験が悪い結果をもたらさないようにするには、どうすればいいのか?
昨年のベストセラー、羽生名人の「決断力」にこんな一節がある。
マイナス面に打ち勝てる理性、
自分自身をコントロールする力を同時に成長させていかないと、
経験を生かし切るのは難しくなってしまう。
はぁ〜、難しい。修行が足りないわけですな。
しかし、この1年の間に読んだ本で、一番投資に役立ったのって羽生さんの本だな。
投資関係の本から離れた方が、いろんなヒントが得られるのかもしれない。
これまで書いた中で、これは傑作の1つ!と勝手に思い込んでいる記事がある。
「鏡は真実を映すけど…」(2006/06/11)
人は真実をねじ曲げて解釈しがちであり、企業価値を正確に計算するの難しい、
ということを鏡に映った自分の姿という、日常生活に置き換えて証明?したのだ。
しかしこの記事、私の周囲では大変評判が悪い…。
・女性に鏡の話を持ち出してはいけない。女性読者をなくすよ。
・女性の頑張りを認めてあげるべきだ。心が狭い。
などなど非難殺到(笑)。まぁ、そんなもんでしょ。
芝浦や豊洲のタワーマンションだって同じこと。
阪神大震災があった頃は、東京の活断層だの地盤だのと話題になり
縄文時代に海だった土地は、地震に弱いとあんなに騒いでいたはずなのに、
不利な情報には蓋をしてしまう。(あそこはつい最近まで海だったか…)
さて私はというと…、トヨタのリコール問題に直面し、頭を抱えている。
このところ、販売台数急増とともにリコールも急増して、
そんなのトヨタじゃない!と不満をもっていたら、過去のリコール放置も出てきた。
どうやらトヨタの強みを生かせる規模を超えてしまったようだ。
この問題に目をそむけてはならない。
マネー雑誌を開くと、とんでもなく利益をあげた人の話が並んでいる。
こういう話に踊らされちゃって、後で災難に遭う投資家ってたくさんいるよね。
株に投資をすれば、誰でも億万長者になれる!みたいな勢いで…。
資産運用の世界では、勝者は雄弁に語るが、敗者は沈黙する。
当然のごとく勝者にスポットライトが当たるが、
勝者と敗者は半々ではなく、敗者の方が圧倒的に多い。
しかも勝者から得られる情報は、断片的なものばかりで全貌は見えない。
だが、出版社の見事なテクニックにより、何だか真似できそうな魅力的な情報に変身。
変身した悪魔は、手っ取り早く儲けたい、という心のすき間に襲いかかる。
悪魔に心を許した投資家は、まっ逆さまに転げ落ちる。
不思議なことに、その先でトドメを刺そうと待っているのが、、、
勝者と呼ばれる投資家のみなさんなのだ。ウマイ話にご用心あれ。
最近「エビちゃんOL」という言葉を覚えた。
なるほど、そのファッションの概要をぼんやりと理解したところで、
町行く女性の姿を見てみると、なるほど真似をしている人が多いようだ。
ただ、ファッションのことが全く分からない私でさえも、
明らかに似合ってない!と理解できる人が多数いる気がする。
こんな疑問がふと頭がよぎる。
「あの人の目には、鏡に映った自分の姿はどう見えてるのかな?」
鏡はいつも真実を映し出す。
でも私たち人間は、真実を見つめることを嫌ってしまうもの。
ローマ帝国の礎を築いたカエサルも「人は自分の見たい現実しか見ない」
と言ったとか。
つまり、人には心があったから、鏡を受け入れることができたのかな。
鏡に映る真実は、見る人の心を通すことでその真実はねじ曲げられるのかも。
企業価値をどうやって算定すべきか、いつも悩んでいる。
でも、これだ!というような自分なりの黄金法則が見つかったとしても、
その時々の気持ち次第で、捉え方が変わってしまうんじゃないかな?
だから、ディスカウントキャッシュフロー法とか使って細かく算定をするよりも、
大雑把に5年以内に3,4割上がるんじゃない?と大雑把に割り出して、
後は相場環境に左右されない、強い心があればいいんじゃないかと思う。
私は最近、株価が高くて手が出ないと嘆きすぎの気がする。
ライブドアショック時に保有株の買い増しを狙いながらも、
つられて下げなかったため、機会を逃し、昨日のソニーショックで玉砕。
だが、落ち着いて考えれば、その企業の株は割高とは言えず、むしろ少し割安。
それでも買いに走れないのは、私の頭の中にその株の取得価格が離れないからだ。
最初に買い始めた約3年前から比べると約2倍、
昨年最後に買った時から比べると、4割近く上昇している。
昨年のあまりに急ピッチで混乱が生じ、
時価と企業業績の比較で悩むのではなく、
時価と取得単価との差を見て、投資に二の足を踏んでいる自分がいる。
これを克服しなければ、投資家として一歩前に進むことはできない…


