世界の名言・名文
- そうは言っても、じっとしてられない
- 西郷隆盛の遺訓
- ケント・M.キース「逆説の十戒」
- 30周年記念でもっと書いてみる[世界の名言編]
- 前田慶次「無苦庵記」
- 平凡こそが日本人の美学?
- 塩野七生「ルネサンスとは何であったのか」
- いつでも初めの一歩は不安なもの
- 好奇心と直観の赴くまま
- 理性がなければ経験は無価値
以前、人の不幸の原因はじっとしていられないこと、
なんてパスカルの言葉を紹介したけれど、幸せについて探求すると…。
「生命は運動にある」とアリストテレスは言っているが、明らかにその通りである。肉体的な生命が、不断の運動によってのみ存立すると同様に、内面的・精神的な生命も絶えず仕事を求めている。・・・人間の能力は使用されることを求めてやまず、その使用の成果を何らかの形で見たがるものである。
by ショーペンハウアー「幸福について」
ひとの求める休息は、まず第一に、肉体と精神とを全く働かせず、あるいはなるべく怠けることによって得られるのではなく、むしろ反対に、心身の適度な、秩序ある活動によってのみ得られるのである。人間の本性は働くようにできている。・・・本当の休息はただ活動のさなかにのみあるのである。
by ヒルティ「幸福論」
まぁ投資において言えば、ジタバタ売買して満足感・高揚感を求めないよう、
何かしらの仕事に励むことですな。そして働くからこそ休日が楽しいのだ♪
内村鑑三「代表的日本人」って本を読んでから西郷隆盛が気になってる。
西郷隆盛自身が書いた本はないけど、西郷を敬愛した人々がまとめた、
「西郷南洲翁遺訓」というものがあるようだ。→こちらに原文と現代語訳
どれも素晴らしい言葉が並んでいるけど、とりあえず第38条より
「平日国天下を憂ふる誠心厚からずして、只時のはずみに乘じて成し得たる事業は、決して永続せぬものぞ。」
(つね日頃、国や世の中のことを憂える真心がなくて、ただ時のはずみにのって成功した事業は、決して長続きしないものである。)
かつて日本にたくさんいた名経営者は、みんな胸に秘めてたことなんだろうなぁ。
そういえば「ビジョナリー・カンパニー」でも、
金儲けを超越した会社の基本理念や価値観の大切さが語られてたね。
投資家としての心構えを、西郷隆盛に学んでみるのもなかなか面白そう。
最近なんとなく、投資の技術を高めるのではなく、
投資家としての考え方や哲学を高める努力をしたいって思ってるんだ。
先日の記事に対し、キースの「逆説の十戒」みたい、とコメントいただいて、
なんじゃそりゃ?と興味を持って調べていたところ、原文を見つけた。
これくらいの英語なら、私でもストレス感じずに読めるデス(笑)
The Paradoxical Commandments (by Kent M. Keith)
1. People are illogical, unreasonable, and self-centered. Love them anyway.
2. If you do good, people will accuse you of selfish, ulterior motives. Do good anyway.
3. If you are successful, you will win false friends and true enemies. Succeed anyway.
4. The good you do today, will be forgotten tomorrow. Do good anyway.
5. Honesty and frankness make you vulnerable. Be honest and frank anyway.
6. The biggest men and women with the biggest ideas can be shot down by the smallest men and women with the smallest minds. Think big anyway.
7. People favor underdogs, but follow only top dogs. Fight for a few underdogs anyway.
8. What you spend years building may be destroyed overnight. Build anyway.
9. People really need help, but may attack you if you do help them. Help people anyway.
10. Give the world the best you have and you’ll get kicked in the teeth. Give the world the best you have anyway.
「それでもなお、人を愛しなさい―人生の意味を見つけるための逆説の10カ条」
っていう題でキース氏の翻訳本が出ているから、今度図書館で探してみよう♪
引き続き、自分が書き残したいと思うことをひたすらに。
「子の曰く、吾れ十有五にして学に志す。三十にして立つ。四十にして惑わず。五十にして天命を知る。六十にして耳順がう。七十にして心の欲する所に従って、矩を踰えず。」by 孔子「論語」
30歳は自立…、アイタタタ。。。
「十歳にして菓子に動かされ、二十歳にしては恋人に、三十歳にして快楽に、四十歳にしては野心に、五十歳にしては貪欲に動かされる。いつになったら人間は、ただ知性のみを追って進むようになるのであろうか。」by ゲーテ
30歳は快楽?はて?? それより20歳の恋人だと? うーん…ギャボー[絶句]
前向きに考えてみよう。私は未だに20歳未満ということじゃないか。
「情熱をもって恋したことのない人間には、人生の半分、それも最も美しい方が隠されている。」by スタンダール「恋愛論」
こんな言葉をもってきて、将来に期待を持たせてみたが、たしかスタンダールは、
失恋続きで生涯独身だった人。そんな人の言葉を拠り所にしてもね(笑)
そういえば青春とは一体何だったんだろう?
「青春とは奇妙なものだ。外部は明るく輝いているが、内部では何も感じられないのだ。」by ジャン=ポール・サルトル
青春を讃える言葉はたくさんだけど、その時期を過ごす者には分からないのかもね。
「もし私が神であったなら、私は青春を人生の終わりに置いたであろう。」 by アナートル・フランス
まぁなんであれ、人生山あり谷あり、という言葉がピッタリの我が20代だった。
隆慶一郎「一夢庵風流記」の結びで紹介されてる「無苦庵記」。
「抑も此の無苦庵(慶次郎のこと)は孝を謹むべき親もなければ憐むべき子も無し。こころは墨に染ねども、髪結がむづかしさに、つむりを剃り、足の駕籠かき小者やとはず。七年の病なければ三年の蓬も用いず。雲無心にして岫を出るもまたをかし。詩歌に心なければ月花も苦にならず。寝たき時は昼も寝、起きたき時は夜も起る。九品蓮台に至らんと思う欲心なければ、八幡地獄におつべき罪もなし。生きるだけ生きたらば、死ぬるでもあらうかとおもふ。」
最後の一節「生きるだけ生きたらば、死ぬるでもあらうかとおもふ。」が、
なんとなく爽やかさを感じるのだが、全体的に何言ってるのか分からん。
というのが悩みだったが、現代語訳を見つけたから続きに記録。
引き続き、アレックス・カー「美しき日本の残像」がネタ。
著者が陶芸教室を通じて、日米の教育を考えたP110ページが気に入った。
日本の教育システムは平凡な人間をつくるのが目的です。言われた通りに平凡にやればいいので、日本人は「平凡」「つまらなさ」というものに対して慣れています。「つまらなさ」こそが人生だと思っています。もちろん、それは日本社会の大きな弱点だということは言うまでもありません。
しかし、陶芸教室を通じて、アメリカの教育システムの弱点も分かるようになりました。「創造性を見せろ」「ユニークな人間になれ」という要求が絶えずあるので、何でも創造的で面白くなければならないと思うようになってしまいます。
バカにしよって外国人め!と怒る人もいるかもしれないけど、ちょっと待たれい。
ノーベル文学賞作家、アンドレ・ジイドがこんなことを言ってるぞ。
「平凡なことを毎日平凡な気持ちで実行することが、非凡なのである」
というわけで、日本人が平凡なのか非凡なのか分からなくなってきた。。。
ここで最後に、たまには資産運用の話でも付け加えよう。
投資で安全に資産を作るということは、どんな環境でも平常心を忘れずに、
株価が下がったところで買う、意外と地味で退屈な作業の繰り返し。
(もしくはインデックスファンドを機械的に積み立て続ける)
でも、この退屈に耐えられる技量を持ってこそ、リターンを手に入れられるのだ。
文庫本が発売されたのを機に買って読んでみた。
塩野七生の「ルネサンス著作集」がこれからどんどん文庫化されるらしい。
本の中から目を引いた文章を抜粋。
ルネサンスの定義
ルネサンスとは、見たい、知りたい、わかりたいという欲望の爆発。
あくなき探究心こそがルネサンス精神の基本。
ユリウス・カエサル
「人間ならば誰にでも現実のすべてが見えるわけではない。多くの人は、見たいと欲する現実しか見ていない。」
「どんなに悪い事例とされていることでも、それがはじめられたそもそものきっかけは立派なものであった。」
レオナルド・ダ・ヴィンチ
「人間は、自分自身を支配する力よりも大きな支配力も小さな支配力も、もつことはできない存在である。」
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お金の運用を含め、新しいことを始めようと考えながらも、
二の足を踏んでる人の背中を押したい。
動物行動学の観点からこんなことを言う人がいる。
全生物の上に君臨する客観的な環境なぞ存在しない。
我々は認識できたものを積み上げて、それぞれに世界を構築しているだけだ。
−−−日高俊隆「動物と人間の世界認識」より
そう言われてみれば、始める前からあれこれ悩むことに意味はない。
頭の中で考えていることはもちろん、今目の前に見えているものだって、
イリュージョンにすぎないのだから。
とはいえ、初めの一歩は不安がつきもの。みんなの気持ちも分かるよ。
3月末にお茶を習おうかどうか迷ってたじゃない?(→その時の記事)
女性ばかりのところにポツンとなりそうな気がして怖かったんだよね。
でもいざ始めてみれば、生徒は私となぜかうちの所長だけ!(爆笑)
人生ってこんなもんさ。予想もしなかったような出来事にぶつかって、
おわっ!って驚く瞬間に、人生って面白いな〜って実感するんじゃないかな。
きっと今不安に思っていることと、別のところで悩むはず。まずは始めよう!
Much of what I stumbled into by following my curiosity and intuition turned out to be priceless later on.
−スティーブ・ジョブズ、スタンフォード大学卒業式でのスピーチ(2005年6月)
好奇心と直観の赴くままに生きてみよう、となんとなく思うのだった。
経験を重ねると思い切りがなくなって、チャンスを逃してしまうことがある。
そんな時、初心者がまぐれでチャンスを手にしているのを目にした時、
理性を失い、後追いすれば、その先には破滅が待っている。
どんなに歳を重ねて経験を積んだとしても、理性を失った人を負かすのは簡単。
欲が深くなれば深くなるほど、理性は失われていくもの。人生って難しい。
羽生善治「決断力」より
経験をつんで選択肢が増えている分だけ、怖いとか、不安だとか、そういう気持ちも増してきている。考える材料が増えれば増えるほど、マイナス面も大きく膨らんで自分の思考を縛ることになる。
そういうマイナス面に打ち勝てる理性、自分自身をコントロールする力を同時に成長させていかないと、経験を活かし切るのは難しくなってしまう。



