- シェイクスピアの世界観
- オバマ大統領就任時の経済見通しと比べて
- 盛親僧都(徒然草・第60段)にあこがれる
- 山田昌弘+電通チームハピネス「幸福の方程式」
- 1900年以降のCO2の累積排出量
- 富と幸福・その3「足るを知る」
- ここ一番に星を見つめる心の静けさ
- 企業年金減額の包囲網
- 老舗の理念を追いかけて・5
- 菅正広「マイクロファイナンス」
慶應大学理工学部・小菅隼人教授の講演で、へぇーと思ったこといろいろ。
シェークスピアの生没年は1564〜1616年。
1543年にコペルニクスが「天体の回転について」で地動説を発表。
新しい科学は若干怪しい目で見られていて、中世の世界観も残っている時代。
「ロミオとジュリエット」の"A pair of star-cross'd lovers take their life"
今の感覚からすると、星と運命をかけ合わせる、って素敵な文学表現に思えるが、
当時は人も自然もすべてが関連して動いていると本気で思われていた。
また「ハムレット」の "What a piece of work is a man!"
宗教からの人間の解放を表したルネサンスを代表する言葉とされるが、
他の作品を読み解くと、シェイクスピア自身はそう考えていないことが分かる。
人間の序列が崩れると、社会も自然も崩れるという考え方が随所に見られ、
「Mutability(有為転変)は悪」と中世的な考えが作品に現れている。
※おまけ…天王星の衛星の名前は、シェイクスピアの作品の登場人物がたくさん
日記と雑談 | 2009/11/07 | コメント(0) | 印刷 | [編集]
今年1月、オバマ大統領の就任直前に示された経済対策レポートを振り返ってみて。
当時こんなに深刻な見通しなんだ、って驚いたけど、現状はさらに厳しく、
とうとう失業率は10%を超え、グラフの外に飛び出しちゃったよ!

年初と比べると、企業業績に回復の兆しもあり、株価も上昇した。
でも、人の幸福と仕事とは切っても切れない関係だから、夜明けはまだ先だ。
金融危機2007〜? | 2009/11/07 | コメント(0) | 印刷 | [編集]
最近、古典を読もう!と光文社古典新訳文庫を読みあさっているけど、
古典ならやっぱり、吉田兼好「徒然草」が好き。と原点に戻ってきてしまう。
※イタリア人作家ロダーリの短編小説「猫とともに去りぬ」はおもしろかった。
こんな人になれたらなぁ、って憧れ人が第60段の盛親僧都。こんな話。。。
芋が大好物の高僧で、病気にかかれば大量に芋を食べて直してしまう変な人。
貧しい暮らしをしていたので、師匠が見かねて遺産(現在のお金で約2,000万円)を
残してくれたんだけど、芋を買うためにすべて使い果たしてしまう。
そんな彼を人々は「まことに有り難き道心者なり」と賞賛する。
彼は美男で力も強く、博学で雄弁、何をやらしても完璧だけど、
「世を軽く思ひたる曲者にて、万自由にして、大方、人に従ふということなし。」
世俗を無視して、勝手気ままに生きる変わり者で、人に合わせることをしない。
「尋常ならぬさまなれども、人に厭はれず、万許されけり。」
常識外れもいいところだが、人に嫌われることなく、何をやっても許された。
そして、最後に兼好の感想。
「徳の至れりけるにや。」人徳がこの上なく優れていたからであろうか?
隆慶一郎が「一夢庵風流記」で描いた前田慶次像にも似ている盛親僧都。
こんな人、本当にいたのかな。いや、いてほしいな。
私が真似できるのは、せいぜいおいしいランチを求めて散財するくらい(笑)
世界の名言・名文 | 2009/11/06 | コメント(0) | 印刷 | [編集]
「しあわせ〜って、なんだぁっけ、なんだぁっけ♪」
久しぶりに明石家さんまがキッコーマンのテレビCMで歌ってた。
私もずっと探してる。※幸せについて考えた記事一覧
かつて社会学者ジグムント・バウマンは、
「幸福を生み出すと期待される商品を買い、消費することが幸福の基本」
と語ったが、この本では、その消費に代わる幸福に直結する5つの鍵を提示、
これを「幸福のペンタゴンモデル」と名付けている。
・時間密度…その物語に夢中になり没入するために必要な鍵
・手ごたえ実感…努力が報われ、やりがいを感じる価値を評価する鍵
・自尊心…その物語を自分から内的に肯定する鍵
・承認…その物語を他人が外から肯定する鍵
・裁量の自由…自分が物語の進行をコントロールする主人公であることを認識する鍵
結論としてはやはり、仕事に幸福を見出すことが重要と説く。
「裁量の自由があり、しかも作業が楽しくて時間密度が高ければ、仕事は消費と同じ形となり、幸福につながる行動になるわけです。しかも、楽しんだ上に評価され(承認)、熟練して徐々にうまくなっていくことができ(手ごたえ実感)、給料までもらえる(自尊心)ので、幸福として申し分ないわけです。」(P197)
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仕事と幸福には密接な関係がある、っていうところはまったく同意見。
そう。働いてさえいれば、必要最低限のお金は手にできる。
でも、いざという時のために、って思って、お金を貯めはじめると、
ドルが危ないから金に代えておこう、株に投資してもっと殖やそうとか、
余計なことに気を配り、さらにはもくろみが外れ、損して不幸になってしまう(笑)
じゃあ、なぜあなたは株式投資なんてやってるの?ってツッコミはごもっとも。
損すれば悲しい気持ちになり、儲かっても別に…、というのが正直なところ。
私は考える過程が好きで「投資にまつわる知の編集」を楽しんでいるんだ♪
お薦めの本 | 2009/11/05 | コメント(0) | 印刷 | [編集]
欲しかったデータのありかをCSRの授業で教えてもらった。
産業革命以後の各国のCO2累積排出量ってどれくらいなの?って話。
Financial Times のサイトへ行って、
→ "Cumulative"(累積)をクリック
→ 1900-2005の右の"By country"をポチ
そうすると、日本はアメリカの10分の1程度。
意外にも中国の半分以下だったりする。
1997年の京都議定書で、CO2削減目標として
「1990年比で○%削減」って決め方をしたから
これまでの累積排出量はあまり注目されない。
第2次大戦後、急速に発展した日本にとっては、
累積排出量で議論を進めた方がぜったいに得。
それでも、先進国として厳しい削減目標に
チャレンジするんだよ、って説いてまわって、
COP15を成功に導く原動力になれるかも?
外交戦略としてぜひ活用したいデータだと思う。
大学院に生息中 | 2009/11/04 | コメント(0) | 印刷 | [編集]
「足を知る」をテーマに、富と幸福の名言数珠つなぎPart.3。Part.1&Part.2
きっかけはジョン・C・ボーグルの著作「波瀾の時代の幸福論」
原題は"Enough.True Measures of Money, Bussiness, and Life"
「いまの私たちにとっては、この社会が存在感と影響力を維持し、さらに拡大していくために十分な金、すなわち生産的な富があるかどうかではなく、品性、価値観、美徳が足りているかどうか−それこそが問題なのだ。」
この手の話は、今回の金融危機以後、たびたび耳にする。
今に始まった話ではない。過去の名言を辿っていたら10世紀までさかのぼれた。
※追伸: これ書いた時、老子の「足ることを知る者は富めり」を忘れてた。
18世紀を生きたベンジャミン・フランクリンはこんな悲しい言葉を残している。
豊かなのは誰か? 足るを知る者。"Who is rich? He that is content."
それは誰か? 誰もいない。"Who is that? Nobody."
ただ、発明家としても有名だったフランクリン自身は特許を取得しようとせず、
自分の発明はお金儲けではなく人々の生活の質を高めるため、という信念を貫いた。
世界の名言・名文 | 2009/11/03 | コメント(2) | 印刷 | [編集]
藤原正彦・小川洋子「世にも美しい数学入門」って本を読んでいて、
アテネオリンピックでの室伏広治さんの話におぉー!、と感動した。
最後の投擲に入る前に、フィールドにあお向けになっていたことについて、
後のインタビューで「そのとき何を考えていたんですか?」と尋ねられ、
「星を見ていました。」って答えたらしい。なんて美しい!
その全文読みたいな、と検索してみたらブログで引用してる方を発見。
そのままコピペさせていただくと(※元は陸上競技マガジン2004年10月号)、
「何も考えていませんでした。5投目を終えて、フィールドに寝そべっていたとき、静かに自分に集中していました。人が見ていないところを見ていたんです。空を。観客は試合を見ています。空なんか見てないじゃないですか。人が、全然注目していないところには、やはり、こうエネルギーが集まっているんです。人が注目していないものというのには、エネルギーがあります。集中するときに僕は、たった1つのものとか、そういうものを大事にしています。みんなが見ていない空を見ていると、僕は1人になれる。集中できるんです。周りが明るいから、星も見えない。でも、ずっと見ていたら、1個、星が見えたんです。誰も、見ていない星、それを見ていました。自分から星を探したんじゃなくて、ぼうっとしていたら、星のほうから、飛び込んできたんです。自分から見るんじゃなくて、必要なものは向こうから飛び込んできます。待つというのが大事なんです。暗い中の光でした。それで「いける!」と確信して投げたんです。 」
注目されていないものを見つけてじっと待つ。
私もそういうの見つけられるといいな。もちろん株以外で(笑)
世界の名言・名文 | 2009/11/03 | コメント(4) | 印刷 | [編集]
電車の中吊り広告に「日本航空の債務超過7569億円」って見かけてありゃま!
以前、私が思いつく範囲で計算した結果は2128億円。むむむ、3倍以上の開き。
固定資産の航空機を時価評価したのかな? いずれにしても修行が足りない…
さて、JALへの公的資金の注入が決まり、OBの年金減額が話題になっているけど、
それに布石を打つかのように、先週29日に東京高裁で、ある判決が出ている。
早稲田大学のOB教授が「年金を一方的に減額したのは違法」と訴えて裁判に。
→「早稲田大学の年金を知る会」にとんでもない量の情報が掲載中
第1審の東京地裁(2007年1月)では、原告のOB教授側の勝訴だったけど、
今回の第2審、東京高裁では大学側が全面勝訴の判決だった模様。
JALをはじめとした企業年金の今後を占う上で、判決文が公開されたら要チェック。
お金に関する税金・法律 | 2009/11/02 | コメント(0) | 印刷 | [編集]
大七酒造(1752年創業・福島県二本松市)
酒造りの思想
「大七が大切にするのは、醸造酒としての【普遍的な価値】です。
1.味わい深さ、力強さと洗練との両立
2.時間によって成長する酒であること
3.人の手と叡智を結集した酒であること
最も日本酒らしく、そして世界の醸造酒と共通の価値観を持っている“生もと造り”で、日本酒を世界に発信したいと思います。」
※「生もと造り」を実践している酒造は少ないみたい
2005年に創業250年記念事業として酒造の新社屋が完成。
投資額が約20億円(大七酒造は年間売上約10億)。これに対する社長のことば。
「投資を数年のうちに回収できることが良い経営とされる。しかし、それでは常識的なものしかできない。当社のような規模の企業では驚きと感動を与えられない。」
−−−日経新聞・朝刊/2008年10月15日より
吉字屋本店(1568年創業・山梨県甲府市)
創業者・塩屋孫左衛門は、武田信玄の命を受けて、越後に塩を受取りに行った人。
つまり、上杉謙信の「敵に塩を送る」ってあの有名な話に関係した人。
「必需品販売は地域の人々の生活を支え、代々受け継ぐ『利より信をとれ』の精神の体現。これからも必需品に絞った経営を貫く。」
by 高野孫左ヱ衛門会長/日経新聞・朝刊/2008年10月29日より
「うまくいっている老舗は、不思議と三世代同居という経験を積んでいる。後継というのは、一種の文化のような感じすら持っています。跡継ぎなんてことを言われなくても、三世代、あるいは多世代同居をして、祖父母や両親、叔父や叔母たちの姿を見て育つと、不自然な形ではなく、後継になっていくという文化がある。」
by 高野総一社長/野村進「千年、働いてきました」P214より
大学院で経営戦略の授業もあるけど、なんだかしっくりこないことが多い。
この分野は主にアメリカのハーバードでの研究が世界に発信されているみたい。
でもアメリカって国自体が、創立約230年程度と若い国だから企業も若い。
だから、これから事業をはじめるなら、って観点での戦略の話に若干偏ってる?
日本の老舗を丁寧に研究すれば、経営戦略の分野に違う景色が見えるかも?
良い企業・悪い企業 | 2009/11/01 | コメント(0) | 印刷 | [編集]
大和証券主催のマイクロファイナンス・フォーラムに参加したら、この本もらえた。
著者によるマイクロファイナンスの定義は、
「担保となるような資産を持たず金融サービスから排除された貧困に苦しむ人びとのために提供する少額の無担保融資や貯蓄・保険・送金などの金融サービス」(P34)
無担保・少額ローンというと、消費者金融を想像しちゃうけど全然ちがう。
借り手について詳しく調べてたら手間がかかって儲けも少なくなっちゃうから、
金利高く設定してしまえい!と儲けのことしか考えてないのが消費者金融。
一方で、時間をかけて借り手との信頼関係を構築することで、貸倒率を低めて、
金利をできるかぎり低く設定しようと試みるのがマイクロファイナンス。
貧困から抜け出すための生活や経営の指導等にまで踏み込みこんだりもする。
この分野はグラミン銀行のユヌス総裁がノーベル賞とってから有名になった。
バングラディッシュの話だし、貧困なんて日本には関係ないや、という考え方に、
いやちょっと待った!と先進国の事例や日本の貧困に関するデータを持ってきて、
マイクロファイナンスは日本にも必要なんだよ、と説明してくれるのがこの本。
「社会とのつながりやきずなが大切にされ、人びとが他者や社会に共感を持つ土壌が貧困を救うマイクロファイナンスの素地になると考えられる。というのは、貧困を本当に解決できるかどうかは、私たち1人ひとりが他者のことを自分のこととして考えられるかどうかにかかっているからである。」(P140)
ユヌス総裁の言葉(P149)
「人間を私的利益最大化という一元的な存在ではなく、感情を持ち社会性を備える多次元的な存在と捉え、人間が持つさまざまな資質と能力を引き出すビジネスの論理を構築できれば、資本主義の性格を変えることができる。」
![]() | マイクロファイナンス―貧困と闘う「驚異の金融」 (中公新書) (2009/09) 菅 正広 商品詳細を見る |
お薦めの本 | 2009/10/30 | コメント(0) | 印刷 | [編集]



